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2021年の大谷翔平が日ハム復帰したら「チーム優勝・ホームラン王」なるか?〈ゲームの世界で徹底検証してみた〉
text by
河村鳴紘Meikou Kawamura
photograph byGetty Images
posted2021/08/31 06:02
メジャーで快進撃を続ける大谷翔平
ちなみにこのシミュレーションですが、大谷投手の登板日には、指名打者を解除するため、先発メンバーを組むときは手作業が発生しましたので、結構時間がかかりました。
同時に、実際のメジャーでは大谷選手は、登板日の翌日に先発メンバーに名を連ねます。上記でも触れましたが、投手として登板した翌日は疲労度を回復させるため、スタメンから外れて休養させるしかありません。ゲームで不可能なことを実際の試合でやっている事実を踏まえると、ゲームの大谷選手はまだ、現実の大谷選手に追いついてない……といえるかもしれません。
なお、コンピューター任せにせず、実際に大谷選手を動かしてプレーしてみると、その能力の高さをヒシヒシと感じます。投手としては、160キロを超えるストレートを連発できる上に、威力抜群の「ジャイロスプリット」。面白いように三振が奪え、とんでもなく強力です。そして打者としては、フライの飛距離が伸びる上に、打球の球足が速いのです。
ちなみにKONAMIに、大谷選手のパワー97を上回る選手はいたのか? と質問すると、「プロ野球スピリッツ2014」で当時ヤクルトのバレンティン選手のパワーが99だったそうです。もちろんホームランの日本記録60本を達成したためですね。
サイヤング賞候補だったダルビッシュ有は?
せっかくなので大谷選手以外にも触れてみます。
ダルビッシュ選手の「覚醒」後の総合力は624です。覚醒前でも533ありましたが、昨年のサイヤング賞を狙えるレベルをふまえてか、さらにパワーアップ。球速は159キロ。ストレート、ツーシーム、スライダーの威力はいずれもAで、高速カーブやスラーブはいずれもB。決め球にできる球種が多彩です。そしてスタミナはS(90)で、大舞台に強く、三振も奪いやすい。投手に限って言えば、大谷選手以上に使いやすいかもしれません。
なお前田選手の「覚醒」後の総合力は556。菊池選手は536。秋山選手は583。筒香選手は457でした。
そして日本のチーム所属の、スター選手の総合力(覚醒後)です。オリックスの山本由伸選手が573、巨人の菅野智之選手が557、巨人の坂本勇人選手が533、ソフトバンクの柳田選手が529ですね。
それにしても、大谷選手がこのまま活躍し、タイトルを総なめにしたら、ゲーム開発者はどんな能力をつければいいのか……。それはそれで悩ましい問題といえそうです。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。