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2021年の大谷翔平が日ハム復帰したら「チーム優勝・ホームラン王」なるか?〈ゲームの世界で徹底検証してみた〉
text by
河村鳴紘Meikou Kawamura
photograph byGetty Images
posted2021/08/31 06:02
メジャーで快進撃を続ける大谷翔平
一番手の先発投手にして、登板時には指名打者を解除(1番打者)。投手以外の出場は指名打者に設定。指名打者制のない試合ではライトを守るようにしました。なお、中田翔選手は、巨人へ移籍させました。
結果を言えば、何と日本一になりました。チームは66勝73敗4分けながら、3位に滑り込み。プレーオフで2位の楽天、1位のソフトバンクを撃破し、最後は阪神を4勝1敗で破りました。
打者大谷はホームラン王になれた?
打者・大谷選手の個人成績ですが、ホームランは30本で2位でした。メジャーでの活躍を思うと物足りないかもしれませんが、他の打者より100~150打席も少ないため仕方ないでしょう。ゲームのシステムとして、投手として登板すると、大きな疲労がたまり、登板日の翌日は休養を取るためです。
ただしホームラン1本あたりに要した打席数13.0、出塁率と長打率を足した指標「OPS」の1.056はリーグトップでした。ちなみに、大谷選手を抑えてホームラン王に輝いたのは、ソフトバンクの柳田悠岐選手(34本)でした。
やっぱり圧倒的だった「個人成績」
打者以上に活躍したのが投手の大谷選手です。10勝13敗ながら、投球回数202回3分の1、防御率2.31、奪三振250、1試合あたりの奪三振率は11.12、6回を自責点3以内で切り抜ける「クオリティースタート」の率も88.5%でした。いずれもリーグトップで、エースとしてチームを支えたといえます。
なお「もう一度プレーしたら優勝するかな」と考えて再度プレーすると、首位から30ゲーム差をつけられて最下位に沈みました(笑)。しかし、大谷選手の個人成績は変わらずすばらしいものでした。
規定打席には届かなかった(369打席)ものの、ホームランは30本(リーグ3位)。ホームラン1本あたりに要した打席数は10.2、OPSも1.1を超えましたから、その長打力はゲームでも再現されていました。投手としても防御率や奪三振率はリーグトップクラスの数字でした。