メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
大谷翔平の疲労って実際どうなのか? シーズン完走のカギは「フリー打撃は“封印”」と「僕にしか分からない」マル秘調整
text by
斎藤庸裕Nobuhiro Saito
photograph byGetty Images
posted2021/08/25 06:01
40号HRに投げては8勝と好調をキープしている大谷。その秘密は、今季から始めた練習への“ある取り組み”にあった?
「僕にしかわからない」調整でシーズン完走へ
気付かないうちに蓄積する疲労で、故障のリスクが高くなる可能性もある。長期戦のシーズンを乗り切るため、通常、主力選手には定期的な休養日が設けられる。一方で、基本的に大谷はマドン監督との対話で出場が決まる。ナイトゲームで行われた8月18日のタイガース戦は「1番投手」の投打同時出場で、メジャー自己最長の8回を投げ、40号本塁打を放った。そして翌日のデーゲームには「1番DH」で出場した。マドン監督は大谷から出場OKのメッセージを受け、起用を決断したという。
ここまで順調に投打で活躍を続けているが、意識的に休養を設けることもケガ予防には必要な考えだ。もちろん大谷も「それ(自制すること)はしなければいけない」と理解している。その一方で、二刀流での調整法は「僕にしか分からない」と、さじ加減は自分次第。体の状態や疲労との向き合い方が、シーズン完走への鍵となる。