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大谷翔平の疲労って実際どうなのか? シーズン完走のカギは「フリー打撃は“封印”」と「僕にしか分からない」マル秘調整

posted2021/08/25 06:01

 
大谷翔平の疲労って実際どうなのか? シーズン完走のカギは「フリー打撃は“封印”」と「僕にしか分からない」マル秘調整<Number Web> photograph by Getty Images

40号HRに投げては8勝と好調をキープしている大谷。その秘密は、今季から始めた練習への“ある取り組み”にあった?

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斎藤庸裕

斎藤庸裕Nobuhiro Saito

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 目標としてきた“二刀流でシーズン完走”のゴールが見えてきた。メジャー4年目、投打で活躍を続けているエンゼルス大谷翔平投手(27)が、現地8月20日の終了時点で投手として8勝1敗、防御率2.79、打者では打率2割7分2厘、40本塁打、88打点と驚異的な成績を残している。

 後半戦スタートから約1カ月が経過し、蓄積疲労の影響も出始める夏場。ただでさえ、投打のパフォーマンスで体への負担は他選手よりも大きい。だが、7勝目を挙げた8月12日のブルージェイズ戦後、状態について大谷はこう明かした。

 「フィジカル的には状態はいいかなと思うんですけど、まだ上がってきている状態なのかなっていう印象なので、もっともっと思い切りよく体全体を使って、まだまだ行けるんじゃないかなとは思ってます」

今季は、屋外でのフリー打撃を“封印”中

 今季はシーズン序盤から疲労やケガのリスクを心配する声が上がっていた。昨年まで故障との戦いだったことを踏まえれば、当然だろう。1年目は6月上旬に右肘の内側側副靱帯(じんたい)を損傷。トミージョン手術にも踏み切った。4月下旬には走塁時に足首をひねり、捻挫するアクシデントもあった。2年目はシーズン前のキャンプから痛みがあった左膝を9月中旬に手術。3年目は右肘のリハビリ明けで、負担がかかった前腕を故障した。二刀流でプレーできる才能はあっても、シーズンを通して活躍することが毎年の課題だった。

 状態を保つため、今季は開幕直後から1つのルーティンを削った。例年、試合前に行っていた屋外でのフリー打撃を“封印”。周囲から練習熱心だと称されるが、マドン監督からの助言もあり、必要以上の練習を控えている。

 「去年、監督にも練習のし過ぎだと言われていたので。(状態が)悪い時でも、休むのも必要ですし、振ることも必要なので、今の自分にとっての解決策が、最善が何なのかなっていうことをまず考えればいいのかなと思っています。今の場合は極力振らないようにしてますね。なるべく効率よく、その日の練習を終えられるように考えてます」

【次ページ】 投打の練習時間は〈1時間以上→30分〉に短縮

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