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王者ソフトバンク、なぜ“まさかの”前半戦4位に終わった? 12球団ワーストの“ある数字”「生え抜きスターが足りない」

posted2021/07/18 17:02

 
王者ソフトバンク、なぜ“まさかの”前半戦4位に終わった? 12球団ワーストの“ある数字”「生え抜きスターが足りない」<Number Web> photograph by KYODO

ダイエーホークス時代の(左から)城島健司、松中信彦、井口資仁。写真の03年、リーグ優勝&日本一を果たした

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田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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KYODO

 5年連続日本一を目指す常勝軍団がまさかの4位で前半戦を終えた。

「怪我人がいたり、体調不良で長期離脱という選手がいたりした中で、若い選手たちが出てきた。チームとしては4位ですが、みんなが(一軍に)いない選手の分もしっかり頑張ろうという思いでやってくれた」

 工藤公康監督がここまでを振り返った。

 たしかに、傷だらけ、誤算だらけの前半戦だった。エースの千賀滉大はまず春季キャンプを両ふくらはぎ状態不良によりリハビリ組で過ごしたため開幕に間に合わず、4月6日の試合で今季初登板を果たしたその日に左足首靱帯損傷の大怪我を負った。4月30日には守護神の森唯斗が左肘の炎症(5月28日に「左肘関節滑液包切除術および洗浄」と「左肘頭掻爬術」を受けた)で離脱した。

 すると負の連鎖は攻撃陣にも。グラシアルが5月8日の試合の走塁中に右手を骨折すると、1番打者として今季定着してほしかった周東佑京が打撃不振のために「親子ゲーム」で調整出場した6月10日の二軍戦で右手の指を骨折。周東に代わってチャンスを掴み好調だった牧原大成も6月上旬に左太もも痛を発症した。

右打ちの柳田「ミギータ」に周東不在を埋めた22歳…

 その誤算の中で、工藤監督が言うように若手がよく頑張った。監督総括の中で「ウチのリリーフは12球団ナンバーワン」と胸を張ったように、森とモイネロが不在だったにもかかわらず、ホークスの救援防御率は2.39で12球団トップを誇った。工藤監督は2人の投手の名前を挙げた。

 1人目が津森宥紀。東北福祉大からドラフト3位で入団した2年目右腕は37試合に登板して防御率1.93の安定感でチームを支えた。かつてヤクルトの守護神だった林昌勇(イム・チャンヨン)に憧れる彼は、右横手の変則フォームから150キロ超のストレートを投げ込む。活躍が認められてオールスターに初選出も果たした。

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