酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
大谷翔平の“奇跡ぶり”が分かる「MLBオールスターとの成績比較」 ゲレーロやタティスら“Jr勢”、デグロムやダルビッシュも凄いが…
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byMatt Dirksen/Colorado Rockies/Getty Images
posted2021/07/15 17:04
大谷翔平のホームランダービーを労うゲレーロJr.とタティスJr.。彼ら新世代のスター候補にも注目したい
14日に行われたオールスターゲームでは、打者大谷翔平は、ナショナルズのエース、シャーザー(WAR2.5/13位)との対戦は二ゴロ、ブルワーズのバーンズ(WAR4.2/3位)との対戦は一ゴロに終わった。
ただし投手・大谷翔平は、パドレスのタティスJr.(WAR4.0/3位)を左飛、ドジャースのマンシー(WAR3.6/10位)を二ゴロ、ナショナルズのアレナド(WAR2.6/27位)を遊ゴロに切って取った。
ア・リーグが5対2で勝ったために、1回を投げただけだが大谷翔平は勝利投手になった。MVPは、3回にソロホームランを打ったゲレーロJr.(WAR4.6/1位)が獲得した。
投打のすべての対戦相手よりも……
こうしてWAR付きで大谷のオールスターの戦績を眺めてみると、凄い舞台で野球をしていたのだということが分かる。そしてWARでいえば、大谷は投打のすべての対戦相手より上なのだ。大げさに騒ぎ立てる気はないが、これは確かに奇跡みたいなものだと思う。
まだシーズンは半ばだ。ホームランダービーで楽しそうながらも「疲れた」を連発していた大谷翔平にかけるべき言葉はただ1つ。
「ご自愛ください」である。
<NPBオールスター編も関連記事からもご覧になれます>
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。