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久保建英、鈴木彩艶だけじゃない! 鬼メンタルの司令塔にアメリカ育ちの怪物センターバック「パリ五輪世代」はタレント揃い?【EUROでは17歳が活躍】
posted2021/06/30 06:02
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph by
Takahito Ando
ヨーロッパを熱狂の渦に巻き込んでいるサッカー欧州選手権「EURO」。日本でも寝不足のサッカーファンが続出していることだろう。
気になるトピックがある。このハイレベルな大会で、10代のヤングスターの記録更新が相次いでいるのだ。
イングランド代表のMFジュード・ベリンガム(ドルトムント)がグループリーグ初戦のクロアチア戦でエースFWハリー・ケインに代わってピッチに投入され、17歳349日の大会最年少出場記録を樹立。しかし、その6日後には、今度はポーランドの超新星MFカツペル・コズラウスキ(ポゴニ・シュチェチン)がスペイン戦に途中出場し、17歳246日と記録を更新した。彼らは日本の高校3年生に当たる2003年生まれの選手だ。
またその1つ上の世代に目を向けると、すでに名門バルセロナで出場機会を得ているMFペドリはスペイン代表でも主軸を任されている(同国のEURO最年少出場記録を更新)。
そのほか、オランダ代表MFライアン・グラフェンベルフ(アヤックス)、ポルトガル代表DFヌーノ・メンデス(スポルティング)、ドイツ代表MFジャマル・ムシアラ(バイエルン)など次世代を担うだろう10代の選手たちは、すでに各国の代表メンバーに堂々と名を連ねているのだ。
タレント揃いのパリ五輪世代
こういう状況を目の当たりにすると、世界の“早さ”に面食らってしまう。
だが、日本にも大きな可能性を感じさせる選手がいるということを知ってもらいたい。東京五輪のメンバーが発表されて間もないが、今回はその先にある2024年パリ五輪世代の選手たちに目を向けてみたいと思う。
パリ五輪世代は2001年以降に生まれた選手たちが該当する。実はこの世代、かなりのタレント揃いだ。