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【宝塚記念】カレンブーケドールに“GI初制覇”の予兆あり? 国枝師「クロノジェネシスもレイパパレも道悪で強さを増すから…」
posted2021/06/26 11:00
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph by
Satoshi Hiramatsu
今週末、宝塚記念(GI)が行われる。阪神競馬場の芝2200メートルが戦場となる春最後の大一番。昨年の覇者クロノジェネシス(牝5歳、栗東・斉藤崇史厩舎)と未だ負け知らずのレイパパレ(牝4歳、栗東・高野友和厩舎)という2頭の牝馬が人気を二分しそうだ。
そんな中、虎視眈々と逆転を狙う牝馬がもう1頭。カレンブーケドール(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)だ。
関東のこの牝馬は過去にクロノジェネシスと5回、一緒にレースに出走。一昨年のオークスで先着(カレンブーケドールが2着でクロノジェネシスは3着)したが、先にゴールを駆け抜けたのはその1度きり。ほか4回はことごとく先着を許している。しかし……。
「調子はかなり良さそうですよ」
そう口を開いたのは管理する国枝調教師だ。
天皇賞(春)の関西遠征は何も問題なかった
前走は5月2日に行われた天皇賞(春)(GI)だった。昨年2月の京都記念(GII)以来となる西への遠征。その京都記念はクロノジェネシスの2着に敗れたが「輸送自体はその時も今回も無難にこなしてくれた」と指揮官。京都記念の後にはドバイへ遠征したものの開催自体が新型コロナ騒動により中止。手ぶらで帰国せざるをえなくなった。さすがにその際は「中東を往復したダメージが大きかった」(国枝調教師)そうで、その後は秋まで戦線復帰出来なかった。しかし、関西への輸送ではへこたれる事はなかったという事だ。
こうして挑戦した天皇賞(春)。当日の雰囲気に関しては次のように感じたと言う。
「すごく落ち着いて何も問題はありませんでした。これなら力を発揮出来ると思いました」
実際、ゲートが開くと道中は終始好位をキープした。