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メッシが「W杯に出られない怖さ」を感じた日 バルサでの栄光と“アルゼンチンでは無冠”という重荷【34歳に】
posted2021/06/24 17:00
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Takuya Sugiyama
雑誌「Sports Graphic Number」と「NumberWeb」に掲載された記事のなかから、トップアスリートや指導者たちの「名言」を紹介します。今回は6月24日に34歳となったリオネル・メッシにまつわる4つの言葉を、若き日のスーパープレー写真の数々とともに振り返ります。
<名言1>
ゴールを決めるのは難しいし、決めたら決めたで高くつくからね。次を期待されてさ。
(リオネル・メッシ/Number693号 2007年12月6日発売)
◇解説◇
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった20歳の頃の発言。当時から「バルサはメッシ依存症に陥っている」とメディアは騒ぎはじめていたのだ。
カンテラ(下部組織)出身のドスサントス、クルキッチという同年代のライバルを「刺激にはなってもプレッシャーになることはない。プレッシャーを感じるのはむしろ彼らの方だと思う。2人とも少しずつ進んでいけばいい。僕がそうさせてもらったように」と、先輩としての配慮を見せた。
ただし、3人のうちでバルセロナで大成したのはメッシだけだったという現実も、自慢のはずだったカンテラがパワーダウンしている証とも言えるのだが……。
イニエスタも感じていた「MSNトリオ」の価値
<名言2>
時が経てば、僕らが勝ち続けていることの本当の価値が分かることになるはずだ。
(アンドレス・イニエスタ/Number臨時増刊 欧州蹴球戦記2014-2015 2015年6月13日発売)
◇解説◇
2014-15シーズンのバルセロナはリーガ、国王杯、CLの三冠を制覇した。ユベントスとの決勝を制し、4度目のビッグイヤーを掲げたイニエスタはこのように話した。