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ラグビー日本代表で観たいSO山沢拓也の“特別な才能”とは? 「2023年」に必ず求められるだろう“Xファクター”の最有力 

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大友信彦

大友信彦Nobuhiko Otomo

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2021/06/20 17:00

ラグビー日本代表で観たいSO山沢拓也の“特別な才能”とは? 「2023年」に必ず求められるだろう“Xファクター”の最有力<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

サンウルブズの一員として出場した日本代表戦でチャンスを多く演出したSO山沢拓也

 実のところ、2023年に日本代表の10番を背負うポテンシャルを持つ選手はここまであげた名前だけではない。

 早大、NTTコム、サンウルブズを経て今季はキヤノンでプレーした小倉順平(28)、早大を日本一に導いたクボタの岸岡智樹(23)、天理大を優勝に導いて東芝入りした松永拓朗(22)、山沢の弟で明大からパナソニック入りした山沢京平(22)、桐蔭学園を高校日本一に導いた早大・伊藤大祐(19)、昨年のジュニア・ジャパンで活躍した東海大・丸山凜太朗(21)、そしてボーデン・バレットのプレーを間近で学び続けたサントリーの田村煕(27)とポテンシャルを秘めたプレイヤーは少なくない。

 とはいえ、2023年に日本の司令塔を担うなら、それまでにシビアなテストマッチ経験を積む必要がある。それは誰もが平等に得られるものではない。そして、通常よりも短くなってしまったW杯準備のサイクルでは、新たな才能を試すチャンスも限られる。扉は開いているが、間口は狭く、敷居は高い。

 だが今回のサンウルブズでのパフォーマンスで、山沢が列の先頭に立つ権利を得たのは間違いないだろう。

 ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ、アイルランドとの戦いに10番で出場する選手は(もしかしたら15番で出場する選手も)「山沢拓也」というXファクターの影とも戦うことになる気がする。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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