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「雨柳さん」や濃霧コールドって、100%の偶然ではない? 野球好きな女性気象予報士に“球場と天気の珍事”を聞いてみた
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph bySankei Shimbun
posted2021/06/18 11:00
雨中の一戦で力投する“雨柳さん”こと青柳晃洋。交流戦明けも好投に期待が集まる
佐々木 科学的には“雨男”というデータはない……のですが、1つだけ言えることはあります。それは青柳投手が「1週間に1回投げるローテーションの先発投手」であることです。ローテーションの投手って、だいたい同じ曜日に投げることが多いですよね。
“気象的にあり得ない”と言い切れないワケ
――日本の場合だと、だいたい中6日なので、登板が水曜だったら次は来週の水曜! みたいな感じですよね。
佐々木 そうですよね。特に春にかけては周期的に天気が変わるので、低気圧が3日おき、1週間おきに来るタイミングで、そこに登板日が当たっちゃった結果……“雨柳さん”になっていると言うのは、気象的にあり得ない話ではないのかもしれません(笑)。
――なるほど、そもそも阪神の本拠地が屋外球場だし、100%の偶然とは言い切れない。
佐々木 逆に言えば、甲子園がホームの阪神の投手だから、妙に目立っているのかもしれません。例えばですがジャイアンツやホークスなどの中にも、実は外は雨だけど、ドーム球場だから試合が開催されているピッチャーがいっぱいいるかもしれないですね。
――そこまで考えが至らなかったです。
佐々木 この傾向、ロッテの投手にもあるんですよ! 実は佐々木朗希選手やレアード選手についても気候で面白い傾向を発見しましたし……発表してもいいですか?
――やっぱりここからロッテの話ですか(笑)。
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