SCORE CARDBACK NUMBER
あの夏には及ばずとも。大嶺祐太、復活の1勝の価値。~丸佳浩がもっとも衝撃を受けたピッチャー~
posted2021/06/18 08:00
text by
石田雄太Yuta Ishida
photograph by
KYODO
難しい場面だった。6月4日、荒天の横浜スタジアム。3回までにマリーンズ、ベイスターズが点を取り合って荒れたゲームは5-5となる。そして4回裏、マリーンズの2番手としてマウンドへ上がったのが、2019年1月に右ヒジのトミー・ジョン(靱帯再建)手術を受けて復活を期す大嶺祐太だった。
大嶺は145kmを超えるストレートを微妙に動かす。4回をゼロに抑え、2点を勝ち越した5回もツーアウト一、二塁のピンチで山下幸輝に初球のフォークを引っ掛けさせた(二ゴロ)。そして2回無失点の大嶺に、4年ぶりの勝ち星がついた。