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【安田記念】“一強”グランアレグリアはなぜ敗れたか 8番人気ダノンキングリーは「これが本来の姿だと思います」
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byPhotostud
posted2021/06/07 11:30
圧倒的一番人気に推されたグランアレグリアに競り勝ったのは8番人気のダノンキングリーだった
シュネルマイスターやサリオスは
一方、グランアレグリアは、ルメールが「いいポジションを取れませんでした」とコメントしたように、あえて控えたわけではなく、ヴィクトリアマイルのときのような活力がなく、思ったよう立ち回れなかったようだ。やはり、デビュー以来初めての中2週という詰まったローテーションだったため、馬に気持ちが乗り切らなかったのか。今回は、ルメールの腕と地力で2着を確保した。
3着には3歳馬シュネルマイスターが飛び込んできた。斤量差があったとはいえ、一昨年の覇者インディチャンプ(4着)に先着したのだから、やはり強い。
3番人気のサリオスは8着。課題とされていたトモの踏ん張りが利かず、理想的な競馬をすることができなかった。これまで見せてきた強さと、力を出し切れずに苦しむ現在の姿は、昨年のダノンキングリーに重なる。本来の姿を取り戻し、復活する日を待ちたい。