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守田英正は「中盤のマエストロ」と絶賛、離島の小クラブ躍進の要に… ポルトガル勢日本人の20-21シーズン総括
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byGetty Images
posted2021/05/25 17:00
チームメートとコミュニケーションを取る守田英正。ポルトガルの舞台で存在感を増している
リオアベはリーグで16位に終わり、5月末、2部3位との入れ替え戦に臨む。食野の期限付き移籍は6月末に満了するが、来季、マンチェスター・シティへ呼び戻される可能性は低い。引き続きリオアベでプレーするか、欧州の他クラブへ期限付き移籍するかのどちらかとなりそうだ。
藤本、安西も試合に絡んでいる
藤本寛也(21)は、東京ヴェルディ時代は中盤でのキープ力と左足からの多彩なパス、強烈なミドルシュートが特長のMFだった。しかし、昨年8月に期限付き移籍したジウ・ビセンテでは主に右ウイングとして起用された。
今年2月から先発で起用されるようになり、強豪スポルティング戦で左からのクロスを左足のボレーで叩き込んで注目を浴びた。しかし、4月中旬から控えに逆戻り。計31試合に出場して1得点3アシストだった。
ジウ・ビセンテとの期限付き移籍は5月末に満了し、移籍期間を延長するか東京ヴェルディへ復帰するかのいずれかとなりそうだ。
ポルティモネンセには、SB安西幸輝(25、前鹿島アントラーズ)とGK中村航輔(26、前柏レイソル)の2人がいる。
安西は、左右のSBもしくはサイドMFとして計32試合に出場し、そのほとんどで先発した。ただし、監督からの指示で守備的にプレーすることが多く、守備面では成長がみられたが彼の特長である攻撃参加がやや物足りなかった。
日本代表では昨年10月のカメルーンとの強化試合に左SBとして先発したが、攻守に精彩を欠いて前半だけで交代させられ、以後は招集されていない。来季は、攻守両面でのさらなる成長を期待したい。
GK中村は今年1月の入団以降、ベンチ入りしたことはあったが、一度も公式戦のピッチに立てなかった。クラブとの契約は23年6月末まであるが、出場機会を求めて新天地を探すべきかもしれない。