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守田英正は「中盤のマエストロ」と絶賛、離島の小クラブ躍進の要に… ポルトガル勢日本人の20-21シーズン総括
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byGetty Images
posted2021/05/25 17:00
チームメートとコミュニケーションを取る守田英正。ポルトガルの舞台で存在感を増している
魅力的な舞台になりうる一方で開拓者の中島翔哉は
ポルトガルリーグは、欧州5大リーグ(イングランド、スペイン、ドイツ、イタリア、フランス)のすぐ下に位置し、世界トップクラブへの飛躍を目指す選手の登竜門という位置づけにある。2017~18年にFW中島翔哉がポルティモネンセでブレイクして日本代表入りし、今季は守田が急成長を遂げて日本代表の常連となりつつある。今後も、世界を目指す日本の若手、中堅にとって魅力的な舞台となりうるのではないか。
なお、中島は2019年7月に強豪ポルトへ完全移籍したが、1季半プレーしたもののレギュラー・ポジションを獲得できず、今年1月、アル・アイン(UAE)へ期限付き移籍した。しかし、2試合に出場した後、練習中に腓骨骨折、足首の靭帯損傷の大怪我をしてしまい、その後は治療とリハビリに専念している。
6月末にアル・アインへの期限付き移籍が満了するが、今季もポルトは好成績を残しており、当面、中島の居場所はなさそうだ。来季は、引き続きアル・アインでプレーするか、欧州の他クラブへ貸し出される可能性が高い。
なお、中島がポルトからアル・アインへ期限付き移籍した際、新型コロナウイルス検査の結果が陽性であったのに陰性に改ざんしてUAEへ渡航した疑惑が持たれており、5月20日、ポルトガルの司法当局がポルトのクラブハウスなどを捜索した。もし改ざんが事実なら、責任者は8年以下の禁固刑を受ける可能性がある。
この件については捜査が続いており、事実関係がさらに明らかになった時点で改めてお伝えしたい。