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【独占】“ワンダーキッド”オーウェンが追悼する名将ウリエ…「ジェラードもキャラガーも同じ気持ちのはず」と言うワケ
text by
フィリップ・オクレールPhilippe Auclair
photograph byGetty Images
posted2021/05/15 17:02
昨年末に他界したウリエ。オーウェンは彼の下で育った逸材だ
『リバプール・マン』の魂を持っていた
彼はフランス人だけど、完全に『リバプール・マン』の魂を持っていた。そんな謙虚で素晴らしいジェントルマンが去ってしまったことが寂しくて仕方がない。
いつの日か、僕自身もこの世を去るときは、ストライカーだったサッカー選手としての姿よりも、マイケル・オーウェンという1人の人間を偲んでもらえるようになれたらいいと思う。多くの人々がジェラールとの時間や思い出を懐かしんで語っているようにね。
そうしてもらえるような生き方こそが、人として一番大切なことなんだ。若い頃、よく父さんから言われたよ。「人生で最も大事なことは善良な人として生きることだ。トップクラスやワールドクラスと呼ばれる選手になれたとしても、人としての生き方が悪くては何の価値もないぞ」ってね。
ジェラールのことを思い出すときには、あの大きな目でしっかりと僕の目を見ながら、笑顔だけじゃなく体全体から醸す人としての優しさが浮かんでくる。本当にいい人だった。もう会えないけど、これからもずっと尊敬し続けるよ。
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