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久保建英、必死の守備と突破が実らずイラ立ち…相手が同情? 乾・武藤も直面する残留争い最終盤と序列の厳しい現実【激写】
posted2021/05/16 11:03
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
5月9日、ヘタフェのホームスタジアムで対エイバル戦を撮影しました。久保建英、乾貴士、武藤嘉紀と日本人3選手が絡む試合であり、直接の残留争いという意味でも注目の試合でした。
特に最下位に沈むエイバルとしては、この試合を含めて残り4試合、落とせる試合はありません。試合は雨と強風の中で行われました。
3人の日本人選手は全員ベンチからのスタートでした。
エイバルのブライアン・ヒル、20歳。今シーズンのリーガのブレイク選手候補。乾は彼からポジションを奪い返すことができませんでした。
アルビージャとエネスの激しい競り合い。エイバルDF陣からは1点もやらないという気合を感じました。そしてこの日、サブのアレニャと談笑する久保の姿も捉えました。
後半はエイバルの攻撃を撮影しました。上位にいるヘタフェとしては同点で終えても良い試合。守りに入るヘタフェを相手に、怒涛の攻めのエイバル攻撃陣もゴールは決めきれず、迫る終了に焦りも見て取れました。
89分、VARの判定でエイバルがPKを得ました。終了直前のPK、蹴るのは途中出場のレシオ。この試合の勝利だけでなく、チームの残留争いを首の皮一枚で繋ぐためのPK、カメラ越しにも緊張が伝わりました。このような場面でPKを蹴るなんて想像もしたくないです……。
見事PKを決めたレシオはアップ中のメンバーの方に一直線。武藤も喜びの輪に。ベンチメンバーも喜びを示していました。
試合終了。PKを決めたレシオやメンバーを労わる乾と武藤。この試合では日本人選手の出場はありませんでした。
スタジアム近くのバルのオジさんがマシンガントーク
ちなみにですが試合前には、ヘタフェのスタジアム近くのバルに立ち寄りました。
狭い店内、相席を申し出てくれた常連さんと感じの良いお店のオーナーさんでした。ヘタフェのこと、ボルダラス監督のことなど、こちらに話す隙を与えぬ勢いのマシンガントークでした(笑)。 なおヘタフェの選手バスの入りに合わせサポーターがかけつけていましたが、願い届かずの敗戦となってしまいました。