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久保建英、必死の守備と突破が実らずイラ立ち…相手が同情? 乾・武藤も直面する残留争い最終盤と序列の厳しい現実【激写】
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2021/05/16 11:03
セルタ戦で途中出場した久保建英。出番が限られる中で必死のプレーを見せている
アウェーマッチでめぐってきた久保の出場機会
そして5月12日、連敗で降格圏が迫ってきたヘタフェは、EL出場権内目前のセルタのホームスタジアムであるバライドスにやってきました。
ガリシア州ビーゴにあるバライドススタジアム、雨の予報でしたが、青空も見えました。
第36節は週中開催、前節から間隔の短い中での試合ということで前節出場時間のなかった久保の先発も期待された試合でしたが、ベンチからのスタートとなりました。メンバーのローテーションが行われ、チームの中心アランバリなどレギュラー選手が先発落ちの中での久保のベンチは、監督からの評価の低さを感じさせます。
EL出場圏内へ入るために、セルタの面々も気合十分。両チーム円陣を組んでからのスタートでした。
セルタのキャプテンは10番のイアゴ・アスパス。試合開始早々、ボルダラス監督からは大きな指示が飛びます
前半はセルタが攻撃するゴール裏に撮影ポジションを取りました。ヘタフェのディフェンス陣は、セルタのペナルティーエリア侵入を必死にクリアしていきます。
前半24分、ノリトがペナルティーエリア内でキーパーの股を抜くシュートでゴール。得点のセレブレーション直後にキャプテンのアスパスと中盤のメンディスが言葉を掛け合っていました。
ヘタフェの守備の要、トーゴ代表のジェネ。彼らを筆頭にセルタのポゼッション時間が長い中、被シュート数を4に抑えていました。一方で攻撃面では10番エネス・ウナルのところまでなかなか良いボールが回って来ず、思わず両手を合わせてパスを要求する場面も。
後半キックオフ直後、最初の3人のアップメンバーとしてアップに向かう久保。1点リードされている中、早めの投入が期待できました。
セルタの8番、フラン・ベルトラン。170cmと小柄なボランチながら、攻撃時はセンターバックの間にポジションを取り、積極的にボールを受け取り、後方から攻撃のリズムを作っていました。
バルサ出身ながら、激しいヘタフェのスタイルの中心とも言えるククレジャはこの日も激しいオーバーラップを繰り返していました。同じくバルサ出身のアレニャはボールを呼び込んで、なんとかリズムを作ろうとしていましたが……。