【5位】花田旭（大阪桐蔭高・外野手・186cm83kg・右投右打）

　今年は大阪桐蔭史上最強ともいわれる投手陣だけじゃない。野手だって、1人1人個性の異なった「語れる選手」がズラリと居並ぶ。その中で、いちばん「未来」を感じるバットマンだ。投手に背中を見せるほど左肩の入った構えだが、関節の可動域が広いから自然とそうなるのだろう…「作った」感じがないし、あっさり開くこともない。全身のしなやかな連動で、足首から上方に巻き上げてくるようなスイングは、両腕が長いから遠心力も計り知れないのだろう。アッと驚く飛距離で満塁弾を生んだり、足元のスライダーを拾ってレフト前に落としたりする。バリエーション豊かなバッティング…打席が楽しみになる。落下点後方から捕球に入って、送球を受けた野手がタッチプレーしやすいワンバウンド、ダイレクトを投げ分ける。足も速い。走・攻・守の「最大値」では高校生外野手No.1に推せる。

ドラフト候補中間予想・野手編【5位】は花田旭（大阪桐蔭高・外野手・186cm83kg・右投右打）　©Sankei Shimbun

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【4位】水野達稀（JR四国・遊撃手・170cm71kg・右投左打）

　社会人球界には、こういう敏捷で小力があり、野球センス抜群の守備名人の遊撃手が時々現れる。かつては、JR東日本東北・小坂誠（→ロッテ）、日本石油・久慈照嘉（→阪神）、最近ではJR東日本・田中広輔（→広島）、トヨタ自動車・源田壮亮（→西武）に三菱自動車岡崎・中野拓夢（→阪神）……今年はそこに、「21歳」でそういうショートストップが現れた。説明していたらキリがないほどの見事なフィールディングに、1年目の都市対抗からレギュラー遊撃手としてホームランを飛ばした実戦力抜群のバッティング。近く、このコラムでも必ず詳報するつもり。少なくとも、守備ワークは間違いなくプロでもトップクラス。誰も触れなかった時に、私だけが一生懸命誉めていた（自慢！）社会人当時の源田遊撃手と同じぐらいの自信、いや「確信」を持って、この位置に推す。

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