【ドラフト中間予想】ピッチャー“ドラ1候補”ベスト10…3位達孝太（天理）、2位小園健太（市立和歌山）、では1位は？

　プロ野球ペナントレースが始まって、およそ1カ月半。

　並行して始まったアマチュア野球も、高校、大学、社会人……日本中で一斉に大会、リーグ戦が行なわれて、今がたけなわだ。

　今年はドラフト上位候補選手を「投手・野手」に分けて、それぞれ1位から10位まで、順番をつけさせてもらった。ここに名前の挙がった選手たちには、勝手に独断と偏見でのリストアップ。叱られそうだが、こちらとしても、この目で何度も確かめた上での「ベスト10」なれば、お許しいただければと思う。

　では、今回はまず「投手編」だ（打者編へ続く）。

　今年も多士済々。快腕、剛腕、即戦力に将来の大器……人材は揃っている。

【10位】竹田祐（明治大・184cm90kg・右投右打）

　ベンチ入りの20人目を決めるのは血の汗が出る――高校野球の有名な監督さんもかつてそうこぼしておられたことがある。今回の「10人目」も苦しんだ。同じ位置に、筑波大・佐藤隼輔がいた。誰もが誉める学生球界トップクラスの左腕。左打者の内角がちょっと苦手かな、ぐらいで欠点も少ないが、なぜか「ビックリ」しない。それなら、同じ左腕で北海高・木村大成のスライダーの変化と制球の方に驚く。

　10位に竹田祐を挙げた理由は「闘う心」を持った投手だからだ。それこそ、驚くような数字はないかもしれないが、闘う心で持ち球をねじ込み、チャンスに気負う打者のスイングを圧倒する。「シュート」と呼んでよいほどの内角速球とチェンジアップ。ピンチでの勝負根性に「森下暢仁」（広島カープ←明治大）の姿がチラッと重なるようになった。

【9位】椋木蓮（東北福祉大・178cm80kg・右投右打）

　高川学園高から入学してきた1年春は、球持ち抜群のフォームからの速球が145キロでもうなりを上げていたものだ。140km前後の速球に振り遅れてしまい、打球が後ろや横に飛ぶ。球質がすばらしかった。そこから、1年半ほどのブランク。昨秋リーグ戦では153kmに達した速球でカムバックを果たした。ならば、もっと上でよいのでは？　ドラフト上位、いや1位を獲りにいくなら、少なくても1年はコンスタントな「仕事ぶり」がほしい。そこを立証するには、まず「今季」だ。

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