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NHKマイルCで注目の「エフフォーリアと遜色ない」1頭とは? 走力凄まじいグレナディアガーズの対抗馬たち
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byPhotostud
posted2021/05/08 17:01
朝日杯FSを制したグレナディアガーズ。NHKマイルCでもその走力を発揮できるか
レースに出てくるたびに注目してしまう馬
トライアルのニュージーランドトロフィーを5馬身差で逃げ切ったバスラットレオン(牡、父キズナ、栗東・矢作芳人厩舎)と、先週骨折休養から復帰した武豊が騎乗するホウオウアマゾン(牡、父キングカメハメハ、栗東・矢作芳人厩舎)の「矢作勢」も、マークしなければならないだろう。
もう1頭、レースに出てくるたびについ注目してしまう馬がいる。昨年暮れのホープフルステークスの4コーナーで逸走したランドオブリバティ(牡、父ディープインパクト、美浦・鹿戸雄一厩舎)である。
そのホープフルステークスでダノンザキッドに次ぐ2番人気に支持されていたように、早くから能力を高く評価されていた。掛かり気味にハナに立ち、そのまま4コーナーに進入したときは圧勝するのではないかと思われたほどの手応えだったが、外埒まで逸走し、騎手を振り落としてしまった。
管理する鹿戸調教師が、僚馬のエフフォーリアと遜色ない能力の持ち主と評価している馬だけに、このままでは終わらないだろう。
ランドオブリバティは気が悪いわけではない
スピードがありすぎるためか、序盤から掛かる競馬が多かったので、流れが速くなるマイルのほうがレースがしやすい。
鹿戸師によると、この馬は、けっして気が悪いわけではないという。逸走後のきさらぎ賞(3着)と前走のスプリングステークス(7着)では、左右への動きを制御しやすいジェーンビットという馬銜(はみ)を装着していた。が、それだと、モタれるのをコントロールしやすいぶん、行きたがるのを抑えるのに苦労するので、今回は通常の馬銜に戻してくるようだ。
折り合って、真っ直ぐ走れば、突き抜けるシーンも十分にあり得る。