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世界のゴルファーが東京五輪を辞退する理由 “世界ランク1位”に続きあの人気者も…それでも松山英樹は「金メダルを目指す」 

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舩越園子

舩越園子Sonoko Funakoshi

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posted2021/05/06 11:03

世界のゴルファーが東京五輪を辞退する理由 “世界ランク1位”に続きあの人気者も…それでも松山英樹は「金メダルを目指す」<Number Web> photograph by Getty Images

112年ぶりに競技復活したリオ五輪で金メダルを獲得したジャスティン・ローズ。ヘンリック・ステンソンとの熱戦を制した

 しかし、東京五輪は母国での開催であり、霞ヶ関CCは彼が2009年の日本ジュニアを制し、2010年のアジア・アマチュア選手権を制してマスターズに初出場する資格を掴み取った思い出の場所だ。2017年11月に安倍晋三首相(当時)、ドナルド・トランプ大統領(当時)とともに回り、ゴルフ外交に参加した場所でもある。

 そして何より、松山は幼いころから目指してきたマスターズ優勝という最大の目標を達成したのだから、「それならば」ということで、東京五輪では頑張りたいという気持ちを抱くことは自然の流れだ。グリーンジャケットを羽織る姿を日本の子どもたちに見せたことで「僕みたいになりたいと思ってくれたら、うれしい」と語った松山は、今度は金メダルを掲げて日本の人々に勇気や希望をもたらしたいと願っているのではないだろうか。

「五輪が開催されるのなら、金メダルを目指して頑張りたいです」

 5月3日時点では、ゴルフの日本代表候補は、男子が松山英樹と金谷拓実、女子は畑岡奈紗と古江彩佳の各2名。渋野日向子は圏外に押し出されたが、決定まであと1カ月半ある。

 果たして、霞ヶ関でティオフするのは誰か。日本も世界も、今なお混沌としているが、やるならやるで、是非とも金メダルを獲ってほしい。

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