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内田篤人「戦う選手好きだからね」の言葉を思い出す… 2部降格シャルケ、負債額2億ユーロ超からの復活はなるか 

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中野吉之伴

中野吉之伴Kichinosuke Nakano

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posted2021/05/03 17:01

内田篤人「戦う選手好きだからね」の言葉を思い出す… 2部降格シャルケ、負債額2億ユーロ超からの復活はなるか<Number Web> photograph by Getty Images

30試合でわずか勝ち点13。10年前はCL4強に躍進したシャルケは、再び強豪の座に戻ってこれるのか

 ワグナー監督が率いたチームは5位でシーズンを折り返し、ここからCL出場も狙えるとファンは期待を膨らませていたが、冬休み明けのボルシアMG戦での勝利を最後にまったく勝てなくなってしまった。結局、16試合連続未勝利のままシーズンを終了した。

30試合連続未勝利、47試合で120失点

 つまり、今季は開幕前から大きな重荷を背負っていたのだ。そして、勝てなかった要因を改善できないまま迎えた開幕バイエルン戦で、完膚なきまでに叩きのめされてしまう。

 開幕戦史上最多失点となる0-8の惨敗を喫すると、続く2節でもブレーメンに完敗。そうそうにワグナー監督が解任されたが、監督を代えても代えても勝てない時期はさらに続き、連続未勝利は30試合にまで伸びた。

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 1965-66シーズンにタスマニア・ベルリンが記録した31試合連続未勝利記録は何とか免れた。それでも、15試合目で初勝利というのはクラブ史上最も遅かった。昨シーズンの後半戦から数えると、第30節時点で47試合で32得点120失点!

 どこかおかしいというレベルを、はるかに超えてしまっていた。

負債額は2億ユーロ以上という

 悪いのは選手だけでも、監督だけでもない。上層部は問題から目をそらし続けてきた。現在、シャルケが抱える負債額は2億ユーロ以上とされている。

 シャルケはチャンピオンズリーグを目指すのが当たり前とされるクラブになっていた。出場することはクラブの誇りだった。そのために巨額の負債にも目をつむった。最高峰の舞台に立ち続けることで次の道が開けてくる。それが前提となっていたのだ。

 ただ、投資と賭けは違う。

 ロシア企業ガスプロムと大型スポンサー契約を結び5年間で1億2500万ユーロという収入を得ていたというのに、CLに常時出場していたときでさえ、負債額は減っていなかった。収入が増えているはずなのに負債返済に充てるお金がない。収支バランスは完全に狂っていた。

 先日まで査問会のメンバーだったトポルツィセックは「負債額に対して真剣に考えないことを批判していた人たちはいた。でも、誰もそれを聞こうとしなかった」と内部事情を明かしている。

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