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「ボクサーはなぜ猫好きなのか?」猫パンチを食らっても愛する内山高志が答える…女性のタイプもネコ系!?《拳四朗は猫ケーキ発注》
text by
杉園昌之Masayuki Sugizono
photograph byTakashi Uchiyama
posted2021/04/22 11:00
この取材のために猫パーカを着用した内山さん。ビルス(左)との2ショットに挑むも、逃げられて実現せず…
ボクサーに猫好きが多い理由を尋ねると、首をひねりながらも答えてくれた。
「いつも外では気を張って生きているから、家の中では癒やされたいのかな」
拳四朗や宇津木のように猫の動きを参考にすることはなかったが、遊びながらボクサーとしての反射神経を試したことはある。
「気が立っているときに目の前に手を持っていくんですよ。そして、猫パンチが来たらよけようと思ったのですが、さすがに全部はかわせず、何発かはもらいましたね。相当、速いですよ」
猫がいる日常は春日部の実家に戻っても、変わらない。母親が溺愛するのは真っ白なトンキニーズ。名前はミルクちゃん。11回目の防衛戦前に東京を訪れた母親がペットショップで購入したものだ。
「その場で持ち帰れなかったみたいで、『息子が10日後に取りに来ます』と言ったようです。僕は2015年12月31日にオリバー・フローレス戦を終えた翌日の1月1日に午前中からペットショップへ猫を受け取りに行ったのを覚えています」
グローブをつるしてからも猫と過ごす毎日は変わらない。2年前の2019年には兄が住む家の物置で野良の三毛猫が赤ん坊を生み、その1匹も引き取った。名前は防衛回数から付けることができなかったため、人気アニメ『ドラゴンボール』のキャラクターから取り、ビルスちゃんに。留守中に物を倒したりと、いろいろとヤンチャもするが、ダイナマイトが爆発することは一切ない。
「もしも人がすれば、イラっとするかもしれませんが、猫なら許せてしまいます」
現在、41歳の内山は将来、保護猫カフェを開くビジョンまで持っている。
「落ち着いたら、本当にやりたいなと思っています。事業としてではなく、ボランティアですね」
偉大なる元チャンピオンの猫愛は、これからも尽きることはないようだ。
<記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください>
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。