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「ボクサーはなぜ猫好きなのか?」猫パンチを食らっても愛する内山高志が答える…女性のタイプもネコ系!?《拳四朗は猫ケーキ発注》
posted2021/04/22 11:00
text by
杉園昌之Masayuki Sugizono
photograph by
Takashi Uchiyama
吾輩は猫好きである――。
プロボクサーの取材をしていると、不思議とよく聞くのだ。語り口こそ脚色したが、ふとした雑談から愛猫の話になることは少なくない。
WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(BMB)もそのひとりだ。
「ジムワークを終えて、家に帰るのが楽しみ。ニャンニャンと鳴いて、出迎えてくれるので。でも、少しかまったら、すぐに離れていくんですよ。触れる距離感にはいない。何なんやろ。『こっちにおいで』と呼んでも、『お前が触りにこいよ』みたいな感じ。あのツンデレ感も魅力かな。付き合う女性にしてもそうですけど、ずっと一緒やったらしんどい。猫はいい距離を保ってくれます」
17戦無敗のチャンピオンは愛して止まないモフちゃんの話になると、いつも以上に語り口調が優しくなる。東京都内の自宅に迎え入れたのは約1年前。もともとは犬派だったが、猫カフェに足を運ぶようになり、すっかり心を奪われた。
「最初はあまりなつかないけど、なついてくれたときがいいんですよ。めっちゃ、癒やされる」
婚期を心配されるも「ひと目惚れです」
独身男性の一人暮らし。自宅で猫を飼うことを誰かに相談する必要もない。周囲からは「婚期を逃すよ」と言われたりもしたが、気に留めなかった。思い立ったが吉日、インターネットで猫探し。種類だけはすでに決めていた。モサモサした毛が特徴のノルウェージャンフォレストキャットだ。
「ぱっと見た感じで決めました。ひと目惚れです」
実際にブリーダーのもとに足を運び、対面して確かめた。「やっぱりいい子そうや」。雄の子猫を20万円ほどで購入。いまも一人で面倒を見ているが、飼育で苦労したことはほとんどない。
「楽といえば、楽。散歩をしなくていいから。朝のロードワーク、夕方からのジムワークのときもお留守番してもらっています。一度布団におしっこされたことはあるけど、子どもみたいなもんなので、許しちゃいました」