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【皐月賞】ダノンザキッド、エフフォーリアは“道悪”をどう走る…難解な混戦を制すのは“奇跡の血量”のあの馬?
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byPhotostud
posted2021/04/17 17:01
共同通信杯で見事な走りを見せたエフフォーリア。雨予報の皐月賞では道悪を攻略できるか
エフフォーリアが鹿戸師の思いに応えられるか
◎エフフォーリア
○ダノンザキッド
▲グラティアス
エフフォーリアのように、共同通信杯を勝ってから皐月賞というローテーションでは、過去10年で2012年ゴールドシップ、2014年イスラボニータ、2016年ディーマジェスティと3頭が皐月賞を勝っている。
この馬がデビューする前から稽古をつけてきた主戦の横山は22歳。ここを勝てばGI初制覇となる。管理する鹿戸雄一調教師は、騎手時代から親分肌で、横山の父・横山典弘も可愛がっていた。所属騎手ではないが、横山も育てていこうという男気を持って接しているはずだ。
鹿戸師は、本来ならランドオブリバティもここに送り込みたかったところだろうが、逸走したホープフルステークスの次走のきさらぎ賞で3着、スプリングステークスでは7着と、結果を出せなかった。
管理馬のスクリーンヒーローで2008年のジャパンカップを勝っているが、クラシックは未勝利だ。
そんな鹿戸師の思いに応え、勝つたびに2着との着差をひろげているエフフォーリアが、混戦を断つと見た。