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阪神・佐藤輝に楽天・早川、カープ栗林らドラ1勢+育成5位も… 開幕から新人抜擢に思惑あり?【週刊セパ記録】
posted2021/03/30 06:00
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Kyodo News
新型コロナ禍で、2021年シーズンが始まった。昨シーズンは、日本シリーズの終了が11月25日だったからわずか4カ月という短いオフを経ての開幕だ。
この週の両リーグ、投打の好成績選手
〇パ・リーグ
<打撃 ※RCは打撃の総合指標>
中村奨吾(ロ)6打3安1本2点 率.500 RC4.48
栗原陵矢(ソ)11打5安1本4点 率.455 RC4.42
今宮健太(ソ)12打4安1本3点 率.333 RC3.90
柳田悠岐(ソ)10打4安1本2点 率.400 RC3.89
太田光(楽)10打4安2本5点 率.400 RC3.44
ロッテの中村奨吾は3安打だが、3試合で5つもの四球を選び、出塁率は.727と驚異的な数字に。
続いてソフトバンクの3選手。今宮は昨年8月に戦線離脱したが、今季は早くも1号を打ちファインプレーを連発するなど元気いっぱいだ。
楽天・太田は早くも2本塁打。昨年までキャリア3本塁打だったが「確変」か? パの本塁打王は、2本塁打の楽天の太田と西武の森友哉、ともに捕手だ。昨年盗塁王をソフトバンクの周東に奪われた日本ハムの西川遥輝は早くも2盗塁。まだ盗塁がない周東に2差をつけた。
山本由伸は好投が報われないスタートに
<投手 ※PRはリーグ防御率による総合指標>
涌井秀章(楽)1登1勝 7回 責0率0.00 PR2.69
早川隆久(楽)1登1勝 6回 責0率0.00 PR2.31
平井克典(西)1登1勝 6回 責0率0.00 PR2.31
石川柊太(ソ)1登1勝 7回 責1率1.29 PR1.69
宮城大弥(オ)1登1勝 7回 責1率1.29 PR1.69
山本由伸(オ)1登1敗 7回 責1率1.29 PR1.69
通算10回目の開幕投手となった楽天涌井は7回零封の好投。
新人では楽天の早川が早くも1勝。後述するが、今季は新人選手の進出が目覚ましい。オリックスの山本由伸は昨年、防御率2.20だったが味方援護に恵まれず8勝に終わったが、今季も好投が報われないスタートとなった。
救援ではロッテの唐川侑己が早くも2ホールド。昨年は14ホールド防御率1.19とセットアッパーとしての地位を確立したが、今季は「勝利の方程式」を担いそうだ。
西武の増田達至、オリックスの新クローザーの漆原大晟が初セーブを挙げたが、ロッテの益田直也は2度の登板でどちらもサヨナラ打を浴びた。昨年31セーブの絶対的なクローザーが連敗。開幕直後とはいえ、ロッテにとっては憂慮すべき事態だろう。