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「SNSは要注意で、無視すべき」幻のバロンドーラー、レバンドフスキが語る、32歳にして絶頂期の理由
text by
ティエリー・マルシャンThierry Marchand
photograph byL’Équipe
posted2021/03/07 17:01
CL、ブンデスリーガ、リーグ得点王など、2020年のレバンドフスキはさまざまなタイトルを総ナメにした
レバンドフスキ ゴールキーパーと同様にストライカーにとっても集中力を高めるのはとても重要だ。僕らは自然かつ本能的に反応しなければならない。考える時間はないし、「ああしようこうしよう」と思い悩む間もない。様々な重要な情報を瞬間的に感知して判断を下す。
他には取り巻く環境の問題がある。とりわけSNSは要注意で、無視すべきだと僕は思う。たしかに簡単ではないが、メンタルの準備のためには不可欠で、私生活で平静さを保つためにもSNSにはあまり深入りすべきでないだろう。
「幸福」こそがピッチでの成功の鍵
――サッカーを離れての気分転換には何をしていますか?
レバンドフスキ 家族と散歩に出かける。家族とはできる限り多くの時間を過ごすことにしている。それで幸せな気分になれるし、心身の緊張をほぐしてリフレッシュできる。幸福こそが、ピッチ上で成功を得るための鍵だと思っている。
――あなたは縁起をかつぎますか?
レバンドフスキ さほどでもないけど、どちらのスパイクを先に履くかとか、幾つかの儀式めいたものはある。ただ、それに囚われているわけじゃない。あまり固執しすぎるのは最悪で、集中力を削ぐことになりかねず、本当にやらねばならないことが疎かになってしまう。
――栄光や名声はあなたにとって重要ですか?
レバンドフスキ それほどでもない。たしかにサッカーと栄光は親密に結びついているけれども、僕は有名になるためにサッカーをしているわけじゃないからね。
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