フランス・フットボール通信BACK NUMBER
「SNSは要注意で、無視すべき」幻のバロンドーラー、レバンドフスキが語る、32歳にして絶頂期の理由
text by
ティエリー・マルシャンThierry Marchand
photograph byL’Équipe
posted2021/03/07 17:01
CL、ブンデスリーガ、リーグ得点王など、2020年のレバンドフスキはさまざまなタイトルを総ナメにした
――つまりブラックバーン行きの飛行機の話は都市伝説ではないと。
レバンドフスキ ああ、実際にあったことだ。でも移籍の意志はなく、ただ見に行きたかっただけだった。
――その2年後にマンチェスター・ユナイテッドからオファーを受けましたが……。
レバンドフスキ ドルトムントの2年目のシーズンに、サー・アレックス・ファーガソンと話す機会があった。彼は僕がマンチェスターに来ることを望んだ。僕も凄く興味を抱いたし、実際にその気にもなった。だがドルトムントが承諾しなかった。ドルトムントとはとてもうまくいっていたから、移籍できなかったからといって何の不満もなかったけれども……。
――プレミアリーグに行っていても、ブンデスリーガと同等の成功を収められたと思いますか?
レバンドフスキ そう思う。試合のテンポにしても技術レベルにしても、両者の間にそう大きな違いはない。ビッグクラブの数が、プレミアの方がブンデスより3つ4つ多いぐらいだろう。ただ、プレミアの方が試合数も多いから、得点の可能性もまた増えただろう。
32歳にして絶頂期の秘訣
――年齢を重ねるごとにあなたはよくなり、32歳の今、キャリアのピークを迎えました。長く続けられる秘訣は何ですか?
レバンドフスキ (笑いながら)どう説明すればいいかなあ……。年をとるにつれてより知的に判断ができるようになった。決断する際の感覚が今はより研ぎ澄まされている。もちろんモチベーションは重要なファクターだ。しかしいろいろ学ぶなかで7~8年前とは僕も変わってきて、とりわけメンタル面の準備は大きく変化した。僕が仕事に集中できるように、家族がしっかりとサポートしてくれているのがとても大きい。
――それはどんな形で具体化していますか?