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「SNSは要注意で、無視すべき」幻のバロンドーラー、レバンドフスキが語る、32歳にして絶頂期の理由 

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ティエリー・マルシャン

ティエリー・マルシャンThierry Marchand

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posted2021/03/07 17:01

「SNSは要注意で、無視すべき」幻のバロンドーラー、レバンドフスキが語る、32歳にして絶頂期の理由<Number Web> photograph by L’Équipe

CL、ブンデスリーガ、リーグ得点王など、2020年のレバンドフスキはさまざまなタイトルを総ナメにした

レバンドフスキ 練習や試合での小さなディテールの積み重ねだ。たとえばモチベーションがそうだ。疲れたからといって練習で1歩走るのをサボれば、試合では余計に疲れて2歩走れなくなる。練習で役に立たないことは何もない。7~8年前の僕と今の僕の違いはそこだ。どんなことにも手を抜かず真剣に取り組む態度だ。

――32歳の今も学び続けているのでしょうか?

レバンドフスキ もちろんだ。進歩したいと願う気持ちは年を経るごとにどんどん強くなっている。実際、進歩には終わりがない。毎日繰り返して何かをトレーニングすれば、それは明日ではなく数カ月後に効果として現れる。問題は多くの人々が、人知れずの努力が即座に具現化するのを願っていることだ。人生はもちろん、サッカーでも忍耐はとても重要な美徳だ。

現役最高のストライカーが心がける準備

――睡眠も目に見えない仕事のひとつですか?

レバンドフスキ 高度のインテンシティと集中力を求められるビッグゲームの数の多さを考慮すれば、回復の時間が十分にとれない今日では睡眠はとても重要だ。しっかり睡眠がとれないと、試合でのパフォーマンスも低下する。大事なのは身体の欲求に耳を傾けることだ。たとえば試合の後では、興奮して寝つけないことがよくある。だからこそアドレナリンが出尽くして、眠れるようになるまでにどのくらいの時間が必要かを知ることがとても重要になる。これもまた準備のひとつだ。

――睡眠セラピストのカウンセリングを受け、右ひざをかばうために左半身を下にして寝ているというのは本当ですか?

レバンドフスキ その通りだけど、それはとても個人的なものだ。僕の場合はよくとも、他の人々にも同じとは限らない。

――ヨガや瞑想も実践しているのでしょうか?

レバンドフスキ 軽いものをやっている。今後に向けて準備のために役に立つかもしれないと思っている。

――ではビッグゲームの前にメンタルをどう準備していますか?

【次ページ】 「幸福」こそがピッチでの成功の鍵

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