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「SNSは要注意で、無視すべき」幻のバロンドーラー、レバンドフスキが語る、32歳にして絶頂期の理由

posted2021/03/07 17:01

 
「SNSは要注意で、無視すべき」幻のバロンドーラー、レバンドフスキが語る、32歳にして絶頂期の理由<Number Web> photograph by L’Équipe

CL、ブンデスリーガ、リーグ得点王など、2020年のレバンドフスキはさまざまなタイトルを総ナメにした

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田村修一

田村修一Shuichi Tamura

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L’Équipe

 2020年最後の発行となった『フランス・フットボール』誌12月22日発売号の巻頭を飾っているのは、ティエリー・マルシャン記者によるロベルト・レバンドフスキのインタビューである。コロナ禍により中止となったバロンドールの投票が行なわれていたら、彼が選ばれていたのは衆目の一致するところである。そうであるからこそFF誌も、異例の年となった2020年の最後に、彼のロングインタビューを掲載したのだろう。

 レバンドフスキ自身にも自分が受賞していたという自覚は十分にある。だが、そのことを声高に主張せず、あくまでも冷静かつ謙虚に語っているのは彼の人間性のなせる業といえる。

 たしかに2020年のレバンドフスキは突出していた。ブンデスリーガとドイツカップ、チャンピオンズリーグの3冠に輝いたうえにUEFA欧州最優秀選手とFIFA年間最優秀選手も獲得。バロンドールも獲得していれば完全制覇を成し遂げるところだった。

 代表戦も含め昨年は公式戦44試合に出場し47ゴール。1試合平均1.07点は、1972年のゲルト・ミュラー(60試合で85ゴール、1.42点/試合)や2012年のリオネル・メッシ(68試合で91ゴール、1.34点/試合)には見劣りするものの、32歳のパフォーマンスとしては出色といえる(ちなみに1972年のミュラーは27歳で2012年のメッシは25歳)。長年にわたりコンスタントに活躍し、今も成長を続けている証である。

 前後2回にわけてお届けするレバンドフスキ・インタビューのまずは前編から。(全2回の1回目/#2に続く・肩書などは『フランス・フットボール』誌掲載当時のままです)

(田村修一)

プレミアリーグを選択しなかった真の理由

――2010年のアイスランド・カトラ火山の噴火が、あなたのキャリアに影響を与えたというのは本当ですか?

レバンドフスキ 事実を言えば、そのエピソードが僕のキャリアを大きく変えることはなかった。単に僕が機会を逃しただけだった。というのも飛来する火山灰のため飛行機がポーランドから飛び立たず、僕はブラックバーンに行くことができずにクラブとその施設を見るチャンスを失ったからだ。彼らは僕に移籍のオファーを申し出ていて、僕は自分自身の目で確かめてからどうするか決めたかった。

 だが、僕は、これまでのキャリアのなかで、自分の意志に反して他人から説得されたり、何かを決めさせられたことはない。当時まだレフ・ポズナニに所属していた僕は、ドルトムントに行くべきだと思っていた。それが僕にとって最善の選択だろうと。ただ、それとは別に、プレミアリーグのクラブが実際にどういうものかをこの目で見てみたかった。

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