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ディープインパクトの弥生賞に武豊は“不安”を感じていた 「このくらいのデキでどの程度通用するのか」
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph bySatoshi Hiramatsu
posted2021/03/05 17:01
弥生賞を制したディープインパクトは同賞の副称にもなったが、今年その産駒は出走しない
2020年はディープ産駒のサトノフラッグが勝ち馬に
それから15年が経過した20年、冒頭で記した通り弥生賞にはディープインパクト記念の副称が付けられた。その記念すべき第1回を、ディープインパクト産駒のサトノフラッグが武豊騎手を背に勝利してみせた。これには同馬を管理する国枝栄調教師も「さすがユタカ、千両役者だな」とうなったものだ。
さて、今年の登録馬を見渡すと、一昨年の夏に急逝したディープインパクトの産駒の名は見当たらない。しかし、ライバルだったハーツクライの仔がいる他、1番人気が予想されるダノンザキッドはハーツクライ産駒のジャスタウェイの子どもだ。ダノンザキッドは前走のホープフルS(GI)勝ちまで3戦3勝の負け知らず。ディープインパクトのように無敗でここを突破してクラシック本番を迎えるのか、注目されるところである。いずれにしても今年の3歳戦線を考えると、弥生賞ディープインパクト記念は目の離せない1戦となる事だろう。ちなみに冒頭で紹介したように、このレースで好走した後日本ダービーを優勝したワンアンドオンリーはハーツクライ産駒、マカヒキとワグネリアンはいずれもディープインパクトの直仔だった事も最後に記しておこう。