Jをめぐる冒険BACK NUMBER
【開幕特集】柿谷曜一朗「森島さん、嘉人さん」への後悔と「ウジウジしてもしゃあない」 名古屋で貫く“8番愛”
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byN.G.E.
posted2021/02/26 06:02
グランパスでも8番を身にまとう柿谷曜一朗。31歳となった今、その潜在能力を解き放てるか
阿部ちゃんが憲剛さんになれるかに懸かっている(笑)。
――嘉人さんがヴィッセル神戸から川崎フロンターレに移籍したのは、31歳になる年だったそうです。同じ年齢ですよね?
「そうですね」
――そう考えると、3年連続得点王だってあり得る。
「いや、あの人はバケモンなんで(笑)。あとそれは、阿部ちゃんが中村憲剛さんになれるかどうかに懸かってますね(笑)」
ほんまのヒーローって、ランゲラックとかジンヒョンでは
――たしかに(笑)。では最後に。今年のJリーグのキャッチフレーズが「2021のヒーローになれ」に決まりました。ヒーローって、どんなイメージですか?
「その人にとってのヒーローって、ほんまにバラバラやと思うけど、やっぱり憧れの存在のことを言うと思うし、サッカー選手で言えば、誰が見てもスゲーって思う人がヒーロー。それに、ずっとヒーローであり続けないと意味がないとも思います。そういう意味では、嘉人さんもそうだし、名古屋で言えば、(ドラガン・)ストイコビッチとか。ただ、ほんまのヒーローって、(ミチェル・)ランゲラックとかキム・ジンヒョンのことなんじゃないですか」
――というのは?
「一番のピンチを防ぐじゃないですか」
――ああ、なるほど。たしかにそうですね。
「誰もがもう無理やって思った瞬間、スーパーマンみたいに飛んでくるじゃないですか」
――横っ飛びでね(笑)。
「だから、キーパーには、ヒーロー感がありますよね」
――ゴールキーパーがヒーローという意見には納得なんだけど、憧れの存在ということで言えば、ストライカーもヒーローになり得るポジションだと思います。名古屋のファン、サポーターにとってのヒーローになる自信は?
「うん、なりたいと思います」
――決意の移籍をした特別なシーズンに、セレッソだけでなく徳島とも戦えるのは、すごい巡り合わせですね。
「そうなんですよ。セレッソと戦うのは楽しみとは言えないですけど(苦笑)、徳島とやれるのはほんま楽しみなんです」
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