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【三笘薫×増田啓介】“自称ガリガリ”な川崎の2人が語るサッカーとバスケのドリブル論 共通点は「視野」と「スピード」
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byL)B.LEAGUE R)J.LEAGUE
posted2021/02/24 11:03
盛り上がったドリブル論。互いにその力を認め合い、刺激を得たようだ
――Bリーグは2020-2021シーズンの後半戦に入っていき、Jリーグは2021年シーズンの開幕を迎えます。
三笘 Bリーグはこれからがシーズンの後半戦なんだね。
増田 そうそう、ちょうど半分を過ぎたところ。Jリーグはこれからでしょ。去年はフロンターレ、断トツの優勝だったよね。
三笘 ブレイブサンダースは今、順位どうなの?
増田 5位(取材時の東地区、2月23日現在では東地区3位)。でもまだ半分あるから。
三笘 (優勝)行けるね。
――では、プレーでどんなところにこだわっていきたいと?
増田 シーズン終盤に行くにつれてミスを減らしていかないと優勝できるようなチームのなかに入っていけないと思うので、一つひとつプレーの精度を突き詰めてやっていきたいですね。あと、プレーではエナジーを出していく。ディフェンスであればガンガン、プレッシャーを掛けて、オフェンスであればガンガン、攻めて。そうやってチームを勢いづかせるプレーヤーになっていきたいですね。
三笘 サッカーもボールは1つ。僕がボールを持つのを子供たち、サポーターが楽しみにしてくれる、そんなプレーを求められているとは思うんです。サッカー界だけにとどまらず、この人こんなプレーするからサッカーを見てみようって興味を持ってもらえるようなプレーヤーになりたい。ボールを持ったときのワクワク感というものを常に出していけるようにしたいとは思っています。
増田 三笘くんのように同世代の選手が活躍していると、凄いなと思うのと同時に、自分も頑張ろうって。きょうも鼓舞されるような気持ちになった。
三笘 僕も同世代のアスリートは意識しているし、筑波大出身の人については特にそうかも。マッスーの活躍は刺激になっているし、僕のほうこそ頑張らなきゃって思ってる。
――年齢も20代半ばに入っていきます。日本代表への思いというものはありますか?
増田 バスケットボールを競技としてやっている人なら目標として持っていると思うし、それは自分も同じです。まずはシーズンでどれだけ結果を残せるかだし、勝利を積み重ねて優勝するところにフォーカスしてやっていきたいですね。
三笘 小さいころに描いた目標からはちょっと遅れているので、もうそろそろ入らないといけないなと思ってますし、ワールドカップに対する思いもあります。今年が勝負。もっと結果を出していくことを考えてやっていきたいなとは思っています。
「試合、観に行きたい」
増田 凄い真面目な人だと聞いていたけど、きょう話をしてみて、やっぱりイメージどおり。人間性が素晴らしいというか……。
三笘 いやいや、やめましょう(笑)。マッスーこそ、イメージどおり。プロとしての自覚が凄いなって。まだ自分は足りないなって。
増田 それ、やめましょうよ(笑)。
三笘 大学時代にもっと仲良くなれていたんじゃないかって思った。
増田 そうだね。
三笘 今度ブレイブサンダースの試合、観に行きたい。プロのバスケを生で見たことがないし、刺激をもらえると思うんで。
増田 フロンターレの試合にも。スタジアムに行ってサッカーを観たのって小学生が最後かも。かなり前(笑)。
三笘 サッカーとバスケ、似ているところも多いってよく分かった。僕自身、川崎のサッカー界の代表的な存在になれるように頑張りたいなって思うことができたし、一緒にそういう存在になれたらいいかなって。
増田 ありがとう。僕も三笘くんに刺激を受けて、もっともっと頑張りたいと思う。
【前編から読む】《サッカー×バスケ同級生対談》筑波大時代から三笘薫は有名人?「マッスーが川崎に来ると知ってうれしかった」