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久保建英の不完全燃焼…ソシエダ戦で見えた課題 ヒントはダビド・シルバの“身のこなし”【激写・現地レポート】
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2021/02/16 11:00
後半からの途中出場となった久保建英。レギュラーを再びつかめるか
ソシエダの先制点。右サイドからのクロスをファーサイトでフリーになったオジャルザバルがシュート。バーに弾かれたところをイサクが押し込みました。
序盤から、ヘタフェの陣形に歪みが生じていたようです。恐らく基本陣形は4-4-2。守備時にはトップのクチョと右ハーフのニョムがそれぞれ下がって、5-4-1のような形にするような指示があったのではと思うのですが、DF陣よりクチョへのポジションの指示がしきりに出ていましたが、結局そこがうまくいかず、オジャルザバルをフリーにしてしまったように見えました。
ソシエダのメリノが見せた“地味にうまいプレー”
単純にメリノをアランバーリがファールで止めようとしているシーンに見えますが、連続写真で見ると、激しく詰め寄ってきたアランバーリにメリノから体を預けにいって、アランバリのプレスを相殺し、そのままパスで展開しました。地味ですが本当にうまいです。
前半終了。久保が引きあげるメンバーを迎えると、ハーフタイム、他のベンチメンバーより久保とアレーニャのアップのペースが上がっていました。後半早めの投入が予想できました。
久保が途中出場すると早々に、ボールを要求する姿が見えました。そして狭いスペースでメリノをかわしアウトサイドでクチョへのパスを送ります。FKの場面、キッカーは久保。シュートを狙ったように見えましたが壁に弾かれました。そしてFKのこぼれ球からの流れで、オジャルザバルを切り返しで翻弄してクロスを挙げる場面もありました。
一方、ソシエダで目立ったのはヤヌザイ。かつてマンチェスター・ユナイテッド、ドルトムントなどにも所属したプレーヤーですが、激しいプレスを受け止めつつ、ボールを収めました。久保も後ろからの激しいプレスを受けた際にどのようにいなすのかは今後の課題でしょうか。