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久保建英の不完全燃焼…ソシエダ戦で見えた課題 ヒントはダビド・シルバの“身のこなし”【激写・現地レポート】
posted2021/02/16 11:00
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
ラ・リーガの試合撮影などを精力的に行っている現地在住の日本人フォトグラファー中島大介氏。そのオリジナル写真を定期的に掲載している(※写真は関連記事の【新着写真】からもご覧になれます)。
この週末はヘタフェvsレアル・ソシエダの撮影に向かった。今シーズン、ソシエダは上位争いに食い込んでいる。ウーデゴールはレアルに去った(さらにその後、今年の冬にアーセナルに期限付き移籍)が、久々のラ・リーガ復帰となったダビド・シルバ、そしてヤヌザイやイサク、中盤のキーマンであるメリノら粒ぞろいの陣容だ。その相手に対してヘタフェのボルダラス監督は守備を重視したこともあり、久保はベンチスタートとなった。
そんな久保の後半途中からのプレーぶり、そしてダビド・シルバやヤヌザイ、メリノらの“スキル”を写真で振り返ってみよう。
ベンチスタートに厳しい表情を浮かべていた
前回のホーム戦と同じく日曜14時キックオフ。早朝の電車での移動だったので、カフェコンレチェを飲むため、いつもの(?)バルに。
日曜の昼間から1人で酒を飲む男が5、6人いるお店で、“今日は久保はベンチスタートみたいだよ”とスポーツ紙の先発予想を片手にバルの主人から悲しいお知らせを受けました。
2試合連続ベンチスタートとなる久保は、アップのためにピッチを訪れると、一時ベンチに座り厳しい顔をしました。その後、笑顔でアップに入りました。
アップ後もベンチに座り、何か思うことがあるのかなというアクションを一瞬みせました。なおククレジャとカメラ越しに目があった気がします。だんだん髪型含めかっこよく見えてきています。
ソシエダ攻撃陣を止められず……
試合が始まると、主導権を握ったのは好調のソシエダでした。
ヘタフェはダビド・シルバをはじめオジャルザバル、ヤヌザイ、イサクらソシエダ攻撃陣の個人技をなかなか止めきれません。ピッチギリギリまで出て指示を送るヘタフェのボルダラス監督。かなり大きな声が聞こえていました。