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王貞治「山に籠るべきだったが…」、尾崎将司「好きでも嫌いでも一番に」…大物は“批判”にどう向き合う? 

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posted2021/02/10 11:01

王貞治「山に籠るべきだったが…」、尾崎将司「好きでも嫌いでも一番に」…大物は“批判”にどう向き合う?<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

ダイエーの監督就任からしばらくは結果が出せず批判が絶えなかった王監督

生卵をぶつけられたこともあった

<名言3>

俺とかミスターは現役を終えたら山に籠もるべきだったんだ、山口百恵みたいにね(笑)。
(王貞治/441号 1998年3月26日発売)

◇解説◇

 1995年に福岡ダイエーホークスの指揮官となった王貞治監督だったが、3年連続Bクラスと成績は振るわず、選手たちと一緒に乗っていたバスをファンが取り囲み、生卵をぶつけられたこともあった。

 98年開幕前のこのインタビューでは「勝負の世界は結果がすべてだから、しょうがない」としつつ、冒頭の「名言」のように冗談めかして語っていた。

 ではなぜ、厳しい批判を受けるなか監督を続けていたのか。

「俺はね、選手たちに日本一になった時のビールかけの、あの感激をどうしても味わわせてやりたいんだよ。それだけなんだよ。そうすればイヤなことだって全部消えちゃうんだ」

 その熱い思いは翌99年に実った。リーグ優勝を果たし、中日ドラゴンズを破って日本一にも輝いた。そして、日本シリーズ4連覇を果たした現在の“最強ホークス”へとつながっていったのだ。

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