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【結婚後初実戦へ】31歳になった錦織圭“コロナ軟禁2週間”に何してた? 「意外とぼーっとしてる時間も…」
text by
長谷部良太Ryota Hasebe
photograph byHiromasa Mano
posted2021/02/01 17:00
隔離期間を終えてようやく練習ができるようになった錦織圭
ホテルでは午前9時ごろ起床し、朝食後にトレーニング。昼食後は昼寝をはさみ、再びトレーニングというサイクルを繰り返していたという。
「といっても暇な時が多いので、ゲームしたり本読んだり、意外とぼーっとしている時間もあったりするんですけど」
腰痛予防策で立ったまま食事することも
食事は宅配サービスを活用し、日本、韓国、中華、ベトナムなど主にアジア料理を注文。それでも、サラダやフルーツは手に入りにくいといい「栄養は偏りますね。いつも通りのバランスいい食事とか、なかなか難しい」と残念がった。腰痛の予防策として、立ったまま食事することもあると明かした。
部屋の広さは「そんなに大きくはないし、そんなにスペースもない」。それでも、「ずっと歩いていたり、ちょっとフットワークしてみたり、素振りをしたり。いろいろ工夫しながらやっています」。
ある日の動画では、壁に立てたベッドのマットレスに向かってサーブ練習をする姿を披露。さすがに思い切りはボールを打てないようで、フォームを確認する程度だった。
エアコンで室温30度に上げる“酷暑対策”
別の動画では、部屋のドアに向かって数歩だけダッシュ。ドアの前に緩衝材として立てかけていたのは、またマットレス。錦織にとって、この寝具は貴重な「パートナー」と化していた。その恩返しではないだろうが、別の日にはあらゆる寝具カバーを交換する動画もアップ。「もちろん自分でやらないといけません」とメッセージを添えた。
オーストラリアは夏真っ盛り。全豪オープンの大会中は気温40度を超えることもあるため、酷暑対策として体を動かす際にはエアコンで室温30度まで上げることもあった。こうした試行錯誤により、久々のコート練習でも高田コーチに好印象を与えられるほど軽快な動きができたのかもしれない。
とはいえ、2月2日開幕のATPカップは十分な調整ができないまま臨むことになる。