テニスPRESSBACK NUMBER
【結婚後初実戦へ】31歳になった錦織圭“コロナ軟禁2週間”に何してた? 「意外とぼーっとしてる時間も…」
text by
長谷部良太Ryota Hasebe
photograph byHiromasa Mano
posted2021/02/01 17:00
隔離期間を終えてようやく練習ができるようになった錦織圭
男子国別対抗戦のATPカップと全豪オープンに出場するため、錦織は1月中旬にオーストラリアのビクトリア州メルボルンに入った。
「しょうがないので前を向いて毎日過ごして」
この州の新型コロナウイルス感染予防策は厳格で、全豪の出場選手に許されたのは1日5時間の外出だけ。コート練習は2時間に制限されていた。
しかし、全豪の主催者が用意したロサンゼルスからのチャーター便で新型コロナの陽性者が出たため、錦織ら同乗者は一切の外出が認められず、ホテルの部屋で2週間の完全隔離を義務付けられたのだ。同じような不運に見舞われた選手は70人以上に上り、日本勢ではダニエル太郎も含まれていた。
1月18日、錦織はホテルの部屋からアプリでファンに近況を報告した。
「いろいろとありまして、今僕は2週間の隔離期間になっています。2週間じっとしていた後に試合をするのは、ちょっとリスクしかないんですが、しょうがないので前を向いて毎日過ごしていきたいと思います」
他の選手はSNSで怒りをぶちまける中、錦織は“天然”
同じ環境に置かれた他の選手の中にはSNSなどで怒りをぶちまける者もいたが、錦織は穏やかな口ぶりで淡々と日常の様子を語りつづけた。
「とりあえず体調は問題なく、あと10日くらいかな。頑張って過ごしていきたいと思います。皆さんも体調に気を付けて、え~……」
話している途中で動画が切れてしまった。「天然」と言われる錦織らしい終わり方だ。