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久保建英と“バスクの天才”が似てる点って? ビルバオvsヘタフェ撮影で思い出すムニアイン18歳時の秘話【激写】
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2021/01/27 17:01
ムニアインを祝福するビルバオの選手たちと、肩を落とす久保建英。2人のテクニシャンは明暗が分かれる形となった
試合前のアップを経て、選手たちがピッチに入ってきました。その際、ビルバオのスペインスーパーカップの優勝を祝して、ヘタフェの選手が作ったパシージョ(通路)をトロフィーを持ったムニアインを先頭にビルバオの選手たちが歩んできました。その後、両チームが円陣を組んで試合はスタートしました。
そして開始早々、ビルバオのクリアを久保が見事なトラップでコントロール。マタからアレーニャにつながり、そのクロスにククレジャが合わせて、ヘタフェが電光石火で先制ゴールを奪いました。そしてゴールを見届けた久保は最初にアレーニャと喜びを分かち合っていました。
ちなみにこのシーン、レンズでは久保を追いかけていたため、ゴールの瞬間は全く見えておらず、久保の顔に笑みが浮かんだことによりゴールだと分かりました。
ヘタフェ最初のFKは、久保がキッカー。シュートかと思いましたが、トリックプレーでした。幸先の良かったヘタフェですが、前半13分にラウール・ガルシアの見事なボレーで同点に追いつかれます。
久保個人に目を移すとビルバオ24番のバレンシアガとのマッチアップがたくさん見られました。自陣に戻っての守備の際には、ビルバオの10番ムニアインとのマッチアップも。
PK失敗前から“危機感”があった?
試合全体で言うと両チームとも前線へのロングパスを多用することもあり、各所で激しい空中戦が撮れました。
なおヘタフェがPKを獲得したシーンでは、PKまでの“ブレイク”を利用して、コミュニケーションを図っていました。ビルバオの攻撃にうまく対応できていないという危機感を覚えていたのではないでしょうか。
ただし肝心のPKは……マタがキッカーを務めるも、ビルバオの守護神でスペイン代表でもあるウナイ・シモンがファインセーブ。ヘタフェとしてみればこのゴールを決め、勝ち越してハーフタイムを迎えていれば、流れは変わっていたかもしれません。