ピッチに立つ時間が増えれば増えるほど、コンビネーションは冴えていく。だからこそ、わずか2試合で選手権を去ったことは残念だった。

「今は僕ら3年がいるのもあって、まだ少しは遠慮していると思うのですが、来年はより責任感が出てくると思いますし、ゴールに対する貪欲さはもっと出てくると思う。まだまだ伸びる選手だと思いますし、これからも刺激をもらえる存在だと思います」（西野）

「一緒にプレーをすればするほど、『僕も身につけないといけない』と思わせてくれる。自分が出来ているところよりも、自分が出来ていないことを気づかせてくれる存在です」（木原）

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　たらればになるが、例年のようにこの1年間で試合を重ねることができたら、より驚異的なコンビネーションが生まれていたかもしれない。選手権の舞台でももっとゴールを量産できていたかもしれない。しかし、離れ離れの時間があったことで、お互いが意識をし合う状態が生まれ、より自分自身の成長に向き合うことができた。2人は難しいシーズンとなった2020年も大きなプラスに変換してきたのだ。

　1年後、木原も西野の姿を追いかけるようにプロのステージに進む可能性は十分にある。離れていても、彼らの関係はここで途切れるわけではない。これからもお互いを刺激し合い、足りないものを補い合いながら成長できる存在として絆は深まっていくだろう。ライバルとして、最高のパートナーとして。