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最近はサブでも違和感なし…ポグバ抜きマンUの“ベスト布陣”を考えてみた
posted2021/01/04 11:02
text by
粕谷秀樹Hideki Kasuya
photograph by
Getty Images
マンチェスター・ユナイテッドの関係者、サポーターは、はらわたが煮えくり返っている。ポール・ポグバのエージェントを務めるミーノ・ライオラが、またしても不適切な発言で物議を醸した。
「ユナイテッドとポグバの関係はすでに冷え切っている。現行の契約が切れる2022年を持つまでもない」
イタリアの有力紙『トゥット・スポルト』に語ったとされる発言が、ユナイテッド側の逆鱗に触れたのは当然だ。このひと言が公にされたのはチャンピオンズリーグのグループステージ最終節、ライプツィヒ戦の直前だった。
『トゥット・スポルト』の取材は1、2カ月前だったとしても、のちにライオラが「すぐに移籍するとは言っていない」と反論したため、ユナイテッドを批判したことだけはおおよその察しがつく。
さらに、「ユナイテッドとポグバの関係はすでに冷え切っている」という部分は否定していないのだから、「移籍を企んではいるのだな」が、我々一般大衆の着地点になるだろう。しかし……。
慌てて火消しを試みた?
ポグバの発信はどのように捉えればいいのだろうか。
「俺はユナイテッドを愛しているし、サポーターと勝利を分かち合いたい。内部事情を知らない連中は口を閉じていろ」
ライオラを否定しているようにも受け取れる。エージェントと協議し、慌てて火消しを試みたようにも感じられる。
ユナイテッドの元キャプテン、ロイ・キーンが「ポグバとライオラが袂を分かつはずがない。彼らの真意はつかみかねる」と語っていたように、政治的な動きを頭の片隅に置いていた方がいいのかもしれない。