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ぶっちぎり優勝の川崎フロンターレの心を一つにした“鬼木マジック”
posted2020/12/18 07:00
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph by
SANKEI SHIMBUN
史上最速、史上最多勝ち点の川崎フロンターレがJ1をぶっちぎりで優勝した一番の要因は何か? 超過密日程を乗り切った5人交代制の有効活用、MVP候補を絞り切れないほどの分厚い戦力、攻守に圧倒したスタイルと4-3-3システムの絶妙なマッチング……きっとどれも「当たり」なのだが、今ひとつしっくりこない。
11月25日、ホームでガンバ大阪を圧倒して優勝を果たした夜、中村憲剛が会見で明かしたエピソードが「一番の要因」だと思えた。
「リーグが再開するときにオニさん(鬼木達監督)が『こういう(コロナ禍の)ときだからこそ、自分たちで日本サッカーを引っ張っていこう、自分たちで元気、勇気を出してみんなに喜んでもらえるようなサッカーをしよう』と言ってくれた。これでみんな(の心に)もう1回、火がついたところがありました」