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遠藤保仁「可能性が有る限り諦めない」 日本代表のレジェンドは名門磐田を“たった2カ月半”で変えた

posted2020/12/18 17:00

 
遠藤保仁「可能性が有る限り諦めない」 日本代表のレジェンドは名門磐田を“たった2カ月半”で変えた<Number Web> photograph by J.LEAGUE

10月に期限付き移籍で加入して以来、別格の存在感とリーダーシップを発揮してきた遠藤保仁

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望月文夫

望月文夫Fumio Mochizuki

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 10月に期限付き移籍で加入して以来、別格の存在感とリーダーシップを発揮してきた遠藤保仁はすでにJ2磐田に欠かせない存在になっている。そのことを証明するかのように、元日本代表MFは来季も磐田でプレーする可能性が高くなったようだ。

 20年間プレーしてきたJ1のG大阪から、出場機会と新たな挑戦を求めて、2021年1月末までの期限付きで飛び込んだ新天地。今季いっぱいで契約が切れるG大阪と契約を結び直した上で、来季もサックスブルーのユニフォームをまとってJ2で戦うという方向性が複数メディアですでに報じられている。

 長く日本代表の中核を担ってきた“レジェンド”はもがき苦しんでいたチームを確実に変えた。

チームに「J1復帰」の希望をもたらした

 加入からわずか5日で出場した10月10日の松本戦は、スコアこそ0-0だったものの、司令塔としてピンポイントのクロスを供給し次々にチャンスを演出。自らがキッカーとなって放ったFKもクロスバーを直撃するなど、相手を圧倒する原動力となった。

 それまで中位に低迷していたチームに4試合ぶりの勝ち点をもたらし、半ばあきらめかけていた1年でのJ1復帰へ、周囲の期待はにわかに高まった。

 次節のホーム長崎戦では、上位争いを演じる相手を翻弄し、遠藤のCKを起点に奪った1点を守り切った。9戦ぶりの勝利に沸いた試合後、「ボール支配率も高くなり、チャンスもたくさん作っている」と手応えを口にした遠藤。チームは攻撃時間や得点数の向上、そして失点数の減少と数字面でも改善がみられ、遠藤は移籍時に語った「(J1昇格へ)ここから連勝すれば可能性は十分にある。決してあきらめてはいない」という自らの言葉に現実味を持たせた。

【次ページ】 その必要性を感じた「アウェーの水戸戦」

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