フィギュアスケートPRESSBACK NUMBER
わずか11日間で演技に変化が! 村元哉中&高橋大輔が公開練習で見せた本気度「希望が見えたなと」
text by
野口美惠Yoshie Noguchi
photograph byTakao Fujita
posted2020/12/16 11:04
千葉県船橋市に新設された「三井不動産アイスパーク船橋」のオープン祝賀イベントで公開練習を行う村元・高橋
「演技という部分でもっと伝わるものが出来れば」
「『2人は、その曲に合った脚の動きで、音楽を表現出来ている』というようなコメントがあって、大ちゃんは短期間でここまでアイスダンスの技を習得して、私達がアイスダンスらしい表現を出来ているんだと思えました。皆さんからポジティブなコメントをもらえて『アイスダンスに来てくれて、大ちゃん、ありがとう』という気持ちになりました」
いよいよ12月24日には全日本選手権が開幕する。高橋は言う。
「まだNHK杯は気持ちに余裕がなくて、外に気持ちや空気感を出した演技を出来ず、哉中ちゃんにしか目が行っていませんでした。全日本選手権では、試合全体の雰囲気を感じつつ、演技を出来れば良いなと思います。テクニカル面でいますぐ結果を出すという意味ではなく、演技という部分でもっと伝わるものが出来れば、次に繋がっていくと思います」
2人が見据えるのは、もちろん22年の北京五輪。わずか11日でここまで進化できる2人なら、まだ日本のアイスダンスが見たことのない領域へと到達してくれる――。そう期待で胸が膨らむような公開練習だった。