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わずか11日間で演技に変化が! 村元哉中&高橋大輔が公開練習で見せた本気度「希望が見えたなと」

posted2020/12/16 11:04

 
わずか11日間で演技に変化が! 村元哉中&高橋大輔が公開練習で見せた本気度「希望が見えたなと」<Number Web> photograph by Takao Fujita

千葉県船橋市に新設された「三井不動産アイスパーク船橋」のオープン祝賀イベントで公開練習を行う村元・高橋

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野口美惠

野口美惠Yoshie Noguchi

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Takao Fujita

 11月のNHK杯でアイスダンス公式戦デビューを飾った村元哉中&高橋大輔組が12月10日、練習を公開した。NHK杯からわずか11日後だったが、細かい表現や演出に集中的に取り組み、日進月歩で進化を遂げていた。

 この日、報道陣に公開されたのは、千葉県船橋市にオープンしたリンク「三井不動産アイスパーク船橋」の祝賀イベントとしての練習。そのため、2人が公開練習を行うと聞いても、5~10分のデモンストレーションのような練習を見せてくれる程度かも知れないと思っていた。ところが2人の本気度は全く違っていた。

90分以上ノンストップで練習

 まず2人は、練習が予定されていた15時きっかりにリンクに現れ、いきなり全力でウォーミングアップ。リンクサイドにつむじ風が舞うような勢いで、息の合ったクロススケーティングをすると、一気に集中のスイッチを入れた。そこからは90分以上ノンストップで練習。報道陣によるインタビュー予定時間を過ぎてもリンクから降りず、2人は名残惜しそうにステップの確認を何度も行っていた。“イベントとして”練習している雰囲気では、まったくない。むしろ1分1秒を惜しみ、このチャンスを使ってまた一歩成長しようという意欲に溢れていた。

 そして練習の内容は、わずか11日間での2人の変化が面白いように見て取れるものだった。まずはフリーダンス『ラ・バヤデール』の曲を掛けながらのパート練習から。NHK杯で高橋がミスしたツイズル(回転しながら滑るステップ)については、念入りに確認していた。

「NHK杯の時は、ツイズルのコースや音のタイミングがズレているように感じていた所があったので、ツイズルとツイズルのつなぎのステップを変えたり、コースを調整しました」と高橋。

 NHK杯の時は、「僕が会場入りしてから、右回りが不調になって気にしてしまっていた」と語っていたが、その原因は、つなぎのステップの動きにあったようだ。改善されたツイズルは、高橋の止める動作と回転を始める動作にしっかりとメリハリがつくようになり、2人の呼吸がピタリと一致していた。

【次ページ】 「2人が合わせて」というところが重要になる

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