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常人離れしたカンテ、黒子役FWジルーの復活… 好循環チェルシーの“ベスト布陣”を考えてみた
text by
粕谷秀樹Hideki Kasuya
photograph byGetty Images
posted2020/12/16 06:00
ゾウマのゴールを喜ぶジルーとチルウェルらチェルシーイレブン。ランパード監督のもとで明らかに好循環に入っている
ジルーを中央に、ベルナーはウイングに固定し、もうひとつのポジションを、ハキム・シエシュとクリスチャン・プリシッチが競う形がベストだ。両者とも1対1に絶対の自信を持っていると同時に、攻→守の切り替えに問題を抱えている。彼らもまた、ジルーに教えを乞うべきかもしれない。
オドイにバイエルン移籍のうわさが立つほど
なお、カラム・ハドソン・オドイはランパードのプランに含まれているものの、序列は決して高くない。バイエルン・ミュンヘンが興味を明らかにしているだけに、来年1月の移籍も十分に考えられる。
「数多くのトッププレーヤーが加入し、攻撃的なフットボールを見せている。3~4人の負傷者が出てもローテーションで補える選手層の厚さも驚異的だ」
リバプールのユルゲン・クロップ監督が高く評価し、警戒の色を強めている。巨大戦力が機能しはじめたのだから、穏やかではないのだろう。トップ4は可能性大だが優勝は至難の業との下馬評も、にわかに信じがたくなってきた。
いま、チェルシーはなかなか強い。