2年生は他にも近藤幸太郎、中村唯翔ら6名選出されているが、宮坂も秋に調子を上げてきていた。本人が一番悔しいだろうが、メンバーから漏れた要因を分析し、糧にして来年の飛躍、そして三大駅伝での活躍を期待したい。

東海大》7区3位の2年エースが怪我で離脱

　青学大の連覇阻止、箱根奪還を狙う東海大学もエース級の選手を欠いた。昨年、箱根駅伝7区3位でチームを2位に押し上げた松崎咲人（2年）である。

　物怖じしない性格で大舞台向き、昨季の箱根では「与えられたところで走って結果を出すだけです」と、気持ちの強さを見せていた。1年を通して故障しないところも松崎の強さだった。

　だが、今年はまさかの故障で箱根駅伝メンバーから外れることとなった。

　今季の東海大は「黄金世代」の抜けた穴をどう埋めていくのかが1つのテーマだった。全日本大学駅伝では長田駿佑（3年）や石原翔太郎（1年）が快走したが、ハーフのロードレースは未知数で、やはり昨季の箱根経験者4名のうち、その1人が抜けてしまったのは非常に痛手だ。

昨季の箱根駅伝では7区を快走。3位で襷を渡し、復路優勝を後押しした　©Yuki Suenaga

　ただ、昨季の箱根駅伝も本来なら起用したかった4年生の阪口竜平や関颯人を欠いた状態で臨みながら、区間配置をうまく整えて総合2位に食い込んでいる。両角速監督が大きな穴を埋める区間配置に慣れているとも言えるので、どう編成していくのか注目したいところだ。

　さらに2年生では、濱地進之介、竹村拓真、佐藤俊輔、好調を維持している川上勇士ら4名エントリーしている。数名が箱根デビューを果たしそうだが、「同期の松崎の分も」という気持ちで、昨季の松崎のような快走を期待したい。

駒大》田澤とともに優勝を狙う4年生メンバー

　優勝候補に挙げられている駒大から、小島海斗（4年）がエントリーから漏れた。

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