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シブコ級の笑顔と“OBの記憶がない”ほどの安定感 恩師が語る今季3勝ルーキー20歳古江彩佳の魅力
posted2020/11/26 06:00
text by
キム・ミョンウKim Myung Wook
photograph by
Getty Images
6月から開幕した日本女子プロゴルフツアーも、今週のJLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップが今年の最終戦となる。コロナ禍でシーズン開幕は遅れたが、今年も優勝者は新鮮な顔ぶれが出そろい、ゴルフファンを楽しませてくれた。
そんな中、今季もっとも勝利を挙げているのが、20歳の古江彩佳だ。
渋野日向子ら“黄金世代”よりも2学年下に当たるの2000年生まれの“プラチナ世代”。プロ1年目のルーキーである。
9月のデサントレディース東海クラシックでプロ初優勝を果たすと、11月の伊藤園レディスと大王製紙エリエールレディスで2週連続優勝を達成。アマチュア時代の2019年に富士通レディースを制してからプロ転向した古江の実力は誰もが認めるところだが、出来すぎともいえる今季の成績は誰も予想できなかった。アマチュア時代を含め、20歳179日での「4勝到達」は、宮里藍(19歳1日)、畑岡奈紗(19歳295日)に次ぐ史上3番目の年少記録だ。
恩師もびっくり「まさか3勝するとは」
そんな活躍ぶりに目を細めるのは滝川第二高校ゴルフ部の角谷真吾監督だ。
「アマチュア時代にも1勝したので、プロになっても近いうちに1勝はするだろうなと思っていました。でも、まさかこんなに早く3勝するとは思っていなかったですよ。素晴らしい成績ですよね」
ついこの間まで高校生だった選手が、なぜプロ1年目でこれだけの成績を残せるのか。角谷監督に古江の学生時代について聞いた。