2位・元謙太は「鈴木誠也二世」だ！

　2位・元謙太は「鈴木誠也（広島）二世」だ！と言い切ってしまおう。

　だから、5年後の4番バッターなのだ。

　こすったようなレフトフライが、そのままレフトスタンドに落下する。走る勢いとそのスピード、走攻守のプレーにあふれる覇気。

　そして、ドラフト2週間前、中京高グラウンドの練習で見た元謙太は、ある意味「鈴木誠也以上」だった。

オリックスから2位指名を受けた元謙太　

　元の内野手としての資質は本物だ。腰を割って動けて、強烈なスナップスローが三遊間からダイレクトにファーストミットを叩く。それ以上に、打球の様子を見極める一瞬の間（ま）が、まさに「内野手」。その要素が、誠也以上に見えた理由だ。

　高精度かつ華麗なフィールディングの昨年ドラフト2位・紅林弘太郎遊撃手も、今季1年で順調に成長している。元謙太は「三塁手」でもいい。共に186cmの「三遊間タワー」。夢が広がる。

　2年連続最下位と低迷中のオリックス。

　確かに、即戦力となる選手も何人か必要なのだろうが、それ以上に必要なのは、実は、「語れる未来」なのかもしれない。

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